【中学数学】動く点P、Q(2つ)の問題を学校・塾よりわかりやすく解説!【二次関数 y = ax²】

動く点がP、Qの2つある問題がよくわからない・・・

動く点が2つあるとき 関数 y = ax² のグラフがうまく描けない!

学校や塾よりもわかりやすく教えてほしい!

こういった要望に応えます。

 

この記事で解説するのは、二次関数 $y=ax^2$ における「動く点P、Q(2つ)」問題の解き方(王道・正攻法)です。

テスト・入試でも差がつく問題なので、しっかりマスターしましょう!

心配しなくても大丈夫! 学校・塾よりもわかりやすく&丁寧に解説 します。

 

二次関数 y = ax²「動く点P、Q(2つ)」の解き方

動く点P、Q(2つ)の問題のポイントとしては、

図を描く

ということが必須です。

 

大切なことなのでもう一度言いますが、

頭の中で考えるのではなく、必ず紙の上で図を描いて考えてください。

そうすると、正答に近づく確率がグッと高まります!

 

この鉄則は、動く点がP1つのとき(一次関数)と同様ですね。

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【中学数学】動く点Pの問題をわかりやすく解説!【一次関数】

動く点P、Q(2つ)の問題を解いてみよう

【例題】

動く点P、Q(2つ)の問題

上図のように、AB = $6cm$、AC = $4cm$、∠CAB = $90°$ の直角三角形ABCがある。

点P、Qは頂点Aを同時に出発し、PはAB上、QはAC上を、ともに毎秒$1cm$の速さで、それぞれ頂点B、Cまで動く。

点P、Qが頂点Aを出発してから $x$秒後の△APQの面積を $ycm^2$ とする。

(1) 次のそれぞれの場合について、$y$ を $x$ の式で表しなさい。

 ① $0 ≦ x ≦ 4$ のとき
 ② $4 ≦ x ≦ 6$ のとき

(2) $x, y$ の関係を表すグラフをかきなさい。

 

まず、問題文の内容を整理すると、

  • 点P、Qは同時にスタート
  • ともに毎秒$1cm$で進む
  • 点Pは A → B まで動く
  • 点Qは A → C まで動く
  • $x$秒後の△APQの面積が $ycm^2$

となります。

(1)①、②のそれぞれの場合について図を描いて解いていきましょう。

(1)① $0 ≦ x ≦ 4$ のとき

△APQの面積は、

$y = x × x ÷ 2$

 $\displaystyle {= {1\over2}x^2}$ $(cm^2)$

(1)① の解答

$$y = {1\over2}x^2$$

(1)② $4 ≦ x ≦ 6$ のとき

・点Qは、ちょうど4秒後に 頂点Cで止まるので、

AQ = $4(cm)$ で固定されます。

・点Pは、4〜6秒後も 頂点Bに向かって進み続けるので、

AP = $x(cm)$ です。

よって、△APQの面積は、

$y = x × 4 ÷ 2$

 $= 2x$ $(cm^2)$

(1)② の解答

$$y = 2x$$

(2) $x, y$ の関係を表すグラフ

(1)①、②の解答をまとめると、

  1. $\displaystyle {y= {1\over2}x^2}$($0 ≦ x ≦ 4$のとき)
  2. $y = 2x$($4 ≦ x ≦ 6$のとき)

2つの場合に分けてグラフを考えましょう。

① $\displaystyle {y= {1\over2}x^2}$($0 ≦ x ≦ 4$のとき)

関数 $\displaystyle {y= {1\over2}x^2}$ は、

  • 原点Oを通る、上に開く 放物線
  • 点$(2, 2)$、$(4, 8)$を通る

ということを考えながらグラフを描きます。

② $y = 2x$($4 ≦ x ≦ 6$のとき)

関数 $y = 2x$ は、

  • 原点Oを通る、右上がりの 直線
  • 点$(4, 8)$、$(6, 12)$を通る

ということを考えながらグラフを描きます。

 

以上より、問題(2) の解答は以下のようになります。

(2) の解答

【注意】テストの採点者はどこを見るか?

  • 原点、点$(2, 2)$、$(4, 8)$、$(6, 12)$ を通っている
  • $0 ≦ x ≦ 4$ のとき 放物線
  • $4 ≦ x ≦ 6$ のとき 直線

これらをクリアできていれば、文句なしで完答!

○がもらえます。

【まとめ】「動く点P、Q (2つ)」の解き方

動く点P、Qの問題は、

図を描く

という鉄則を守りましょう。

図を描いてから、三角形の面積をしっかり考えていくことが大切です。

質問・要望があれば気軽にコメントください👍

参考:動く点P(1つ)の問題【裏ワザ】

残念ながら、動く点P、Q(2つ)の問題は上記のような王道(正攻法)しかありませんが、

動く点P(1つ)の問題 のときは王道のやり方ではなく、もっと簡単に&素早く解けてしまう「裏ワザ」もあります。

解く時間を大幅に短縮したい人は、ぜひチェックしておきましょう。

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参考:【2次方程式の利用】動点P、Qの文章問題

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