【中3数学】「2次方程式の解」の応用問題をわかりやすく解説!【よくでる問題&解説つき】

2次方程式の解を利用した応用問題がよくわからない・・・

2次方程式の解を使ってどう問題を解いたらいいの?

こんなお悩みに答えます。

 

2次方程式の解 を利用した応用問題、例えば

$x$の2次方程式 $x^2 +ax + 16 = 0$ の解の1つが $2$ であるとき、$a$の値を求めなさい。

こんな問題の解き方を分かりやすく解説します。

 

このページを最後まで読めば、「2次方程式の解」の応用問題もスラスラ解けるようになります!

学校のテスト・高校入試に出やすい問題ばかりを載せているので、テスト対策としても利用できます。

 

【中3数学】「2次方程式の解」のポイント

【中3数学】「2次方程式の解」のポイント

まずはじめに大切なポイントを言います。

問題文に

「$\color{red}{x}$の2次方程式 〜〜 の解が○ であるとき・・・」

と書いてあったら、とりあえず

$ $ $\color{red}{x=}$○ を代入!

と覚えておきましょう。

【中3数学】「2次方程式の解」の解き方【例題】

例えば、こんな問題

$\color{red}{x}$の2次方程式 $x^2 +ax + 16 = 0$ のの1つが $\color{red}{2}$ であるとき、$a$の値を求めなさい。

また、もう1つの解を求めなさい。

を見たら、反射的に「$ $$\color{red}{x=2}$ を代入だ!」と思えばOKということですね。

解き方1

実際にやってみましょう。

$\color{red}{x}^2 +a\color{red}{x} + 16 = 0$ に、$\color{red}{x}=2$ を代入すると

$\color{red}{2}^2 + \color{red}{2}a + 16 = 0$

$ 4 + 2a + 16 = 0$

$ 2a = −20$

$ a = −10$

 

$ a = −10$ を、$x^2 +ax + 16 = 0$ に代入すると

$ $ $x^2 −10x + 16 = 0$

これを解くと

$ $ $ (x−2) (x−8) = 0$

$ $ $x = 2, 8$

よって

【解答】$ a = −10$ , もう1つの解 $x=8$

こんな感じです。

解き方2

別の解き方もあります。

$x$の2次方程式 $x^2 +ax + 16 = 0$ の

解の1つが「$x=2$」なので、

もう1つの解を「$x=b$」とおくと

「$(x−2)(x−b) =0$」の形になるはずですね。

 

$(x−2)(x−b) =0$ を展開すると

$ $ $x^2 +(\color{red}{−2−b})x + \color{blue}{2b} = 0$

これと $x^2 +\color{red}{a}x + \color{blue}{16} = 0$ を比較すると

$ \begin{cases}
−2−b = a \\
\\
2b = 16 \\
\end{cases}$

これを解くと

$ $ $a = −10, b = 8$

よって

【解答】$ a = −10$ , もう1つの解 $x=8$

このようにも解けます。

問題によってはこの解き方をしないといけないこともある ので、しっかり覚えておきましょう。

【中3数学】「2次方程式の解」の問題を練習しよう!

さっそく「2次方程式の解」の練習問題を解いてみましょう!

最初は解けなくても大丈夫。少しづつ慣れていけばOK!

問題1

$x$の2次方程式 $x^2 +ax −6 = 0$ の解の1つが $3$ であるとき、$a$の値を求めなさい。

また、もう1つの解を求めなさい。

【解答・解説】を見る
【解答】$a=−1$ , もう1つの解 $x=−2$

【解説】

$\color{red}{x}^2 +a\color{red}{x} −6 = 0$ に、$\color{red}{x}=3$ を代入すると

$\color{red}{3}^2 + \color{red}{3}a −6 = 0$

$ 9 + 3a −6 = 0$

$ 3a = −3$

$ a = −1$

 

$ a = −1$ を、$x^2 +ax −6 = 0$ に代入すると

$ $ $x^2 −x −6 = 0$

これを解くと

$ $ $ (x+2) (x−3) = 0$

$ $ $x = −2, \enspace 3$

問題2

$x$の2次方程式 $x^2 −(a−b)x + b = 0$ の解が $−2, 1$ であるとき、$a, b$の値を求めなさい。
【解答・解説】を見る
【解答】$ a = −3, \enspace b = −2$

【解説】

$\color{red}{x}^2 −(a−b)\color{red}{x} + b = 0 $ に

$ $[1]  $\color{red}{x}=−2$ を代入すると

$ $ $\color{red}{ (−2) }^2 −(a−b)× \color{red}{( −2) } + b = 0 $

$ $ $ 4 +2 (a−b) + b = 0 $

$ $ $ 4 + 2a−2b + b = 0 $

$ $ $ 2a −b = −4 $ ・・・①

 

[2]  $\color{red}{x}=1 $ を代入すると

$ $ $\color{red}{1}^2 −(a−b)× \color{red}{1} + b = 0 $

$ $ $ 1 − (a−b) + b = 0 $

$ $ $ 1 − a +b +b = 0 $

$ $ $ a −2b = 1 $ ・・・②

 

①、②の連立方程式を解くと

$ $ $ a = −3, \enspace b = −2$

問題3

$x$の2次方程式 $x^2 +ax + b = 0$ の解が、$x=4$ の1つだけとなるとき、$a, b$の値を求めなさい。
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【解答】$a = −8, \enspace b = 16$
【解説】
さて、この問題は $x^2 +ax + b = 0$ に $x=4$ を代入しても、手詰まりで困ってしまいます。
そこで、最初の例題で紹介した「解き方2」のやり方を試します。
$x$の2次方程式 $x^2 +ax + b = 0$ の解が
「$x=4$」の1つだけということは
「$(x -4)^2=0$」の形になるはず。
展開すると
$ $ $x^2 \color{red}{-8}x +\color{blue}{16} =0 $
これと $x^2 + \color{red}{a}x + \color{blue}{b} = 0$ を比較すると

$ \begin{cases}
−8 = a \\
\\
16 = b \\
\end{cases}$

と分かります。

問題4

$x$の2次方程式 $x^2 + 4 x −a^2 − 12 = 0$ の解の1つが $a$ であるとき、もう1つの解を求めなさい。
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【解答】$x = −7$
【解説】

$\color{red}{x}^2 + 4 \color{red}{x} −a^2 − 12 = 0 $ に、$\color{red}{x}=a $ を代入すると

$ $ $\color{red}{a}^2 + 4 \color{red}{a} −a^2 − 12 = 0 $

$ $ $ 4a = 12 $

$ $ $ a = 3 $

 

$ a = 3 $ を、$x^2 + 4 x −a^2 − 12 = 0$ に代入すると

$ $ $x^2 + 4 x −3^2 − 12 = 0$

$ $ $x^2 + 4 x −21 = 0$

$ $ $ (x +7) (x−3)= 0$

$ $ $ x=−7, \enspace 3$

よって

$ $ $x = a( = 3)$ でない方の解は $x = −7$

問題5

$x$の2次方程式 $x^2 +2ax + a^2 −4 = 0$ の1つの解が $2$ であるとき、$a$の値をすべて求めなさい。
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【解答】$a = -4, \enspace 0$

【解説】

$\color{red}{x}^2 +2a\color{red}{x} + a^2 −4 = 0$ に、$\color{red}{x}=2$ を代入すると

$\color{red}{2}^2 +2a × \color{red}{2} + a^2 −4 = 0$

$4 + 4a + a^2 −4 = 0$

$a^2 + 4a = 0$

$ a(a + 4) = 0$

$a = -4, \enspace 0$

問題6

$x$の2次方程式 $x^2 −nx + 12 = 0$ の2つの解が、どちらも正の整数となるとき、$n$の値をすべて求めなさい。
【解答・解説】を見る
【解答】$n = 7, \enspace 8, \enspace 13$

【解説】

この問題も「解き方2」のやり方で解いてみましょう。

$ $ $x^2 −nx \color{red}{+ 12} = 0$

の $\color{red}{+ 12}$ の部分に注目します。

 

仮に因数分解しようとして、

「2つの解が、どちらも正の整数」ということも考慮すると

$ $ $(x-1)(x-12)=0$ ・・・① → 解 $x=1, 12$

$ $ $(x-2)(x-6)=0$ ・・・② → 解 $x=2, 6$

$ $ $(x-3)(x-4)=0$ ・・・③ → 解 $x=3, 4$

の3通りが考えられます。

 

それぞれ展開すると

①より $x^2 − \color{blue}{13}x + 12 = 0$

②より $x^2 − \color{blue}{8}x + 12 = 0$

③より $x^2 − \color{blue}{7}x + 12 = 0$

これらと $x^2 −\color{blue}{n}x + 12 = 0$ を比較すると

$ $ $n = 7, \enspace 8, \enspace 13$

【まとめ】「2次方程式の解」の応用問題の解き方

2次方程式の解」を利用する問題は

まずは「解き方1」でやってみる

$ $  ↓

それでも解けなければ「解き方2」を試す

という流れでOKです!

2次方程式の解き方 3つのパターン

2次方程式の解き方「3つのパターン」 についてはこちら。

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