be動詞のルール(文法)がいまいち理解できていない
肯定文・疑問文・否定文の作り方がいつも分からなくなる
一般動詞のルール(文法)とこんがらがってしまう
こういった悩みを持っている人に向けて、今回の記事を書きました。
英語をマスターする上で、避けて通れないのが「be動詞」と「一般動詞」の違い。
逆に言えば、この2つさえ押さえておけば、英語の世界が一気にクリアに見えるようになります。
今回は「be動詞」に焦点(しょうてん)を当てて、わかりやすく解説します。
※ この記事では、混乱を避けるためにbe動詞の現在形だけを用いています。be動詞の過去形、未来形については別の記事で書きます。
なお、「一般動詞」についてはこちら。
一般動詞のルール(文法)がよく分からない 肯定文・疑問文・否定文の作り方がいつも混乱してしまう be動詞のルール(文法)との違いが、なかなか身に付かない こういった悩みを持っている人に向けて、今回の記事を書きました。 &[…]
be動詞とは?「〜です、〜にいます」
be動詞とは、am / are / is のように「〜です、〜にいます」という意味になる動詞のことです。
例えば、
I am Ken. (私はケンです。)
You are a student. (あなたは学生です。)
He is at home. (彼は家にいます。)
の赤文字の部分を見ると、「〜です」「〜にいます」と訳してますよね?
こういった am / are / is などが「be動詞」というわけです。
be動詞のルールはこれだけ!【肯定文・疑問文・否定文】
ここから、be動詞を使った肯定文・疑問文・否定文の作り方を見ていきましょう。
- 肯定文: S + V 〜. (Sは〜です。)
- 疑問文: V + S 〜? (Sは〜ですか。)
- 否定文: S + V not 〜. (Sは〜ではありません。)
※ S、Vは以下の通り。
S:主語(〜が・は)
V:動詞(〜する・である) → ここでは be動詞 を指す
簡単な例を挙げると、
- 肯定文: He is a student.(彼は学生です。)
- 疑問文: Is he a student?(彼は学生ですか。)
- 否定文: He is not a student.(彼は学生ではありません。)
赤文字の部分が「be動詞」です。
それぞれ詳しく解説していきます。
be動詞の肯定文
「be動詞の肯定文」は以下の語順になります。
「主語 + be動詞」の順番で文を始めます。
【例】be動詞の肯定文
be動詞の肯定文の例を見てみましょう。
(1) I am in Tokyo now. (私は今東京にいます。)
(2) You are fifteen years old. (あなたは15歳です。)
(3) He is from America. (彼はアメリカ出身です。)
be動詞の疑問文
「be動詞の疑問文」は以下の語順になります。
be動詞の 肯定文 → 疑問文 に書き換えるには、
- be動詞 を主語の前にもってくる
- 文の終わりを「?」(クエスチョンマーク)にする
の手順でOK。
【例】be動詞の 肯定文 → 疑問文
be動詞の肯定文を、疑問文に書き換える練習をしてみましょう。
(1) I am in Tokyo now. (私は今東京にいます。)
→ Am I in Tokyo now? (私は今東京にいますか。)
(2) You are fifteen years old. (あなたは15歳です。)
→ Are you fifteen years old? (あなたは15歳ですか。)
(3) He is from America. (彼はアメリカ出身です。)
→ Is he from America? (彼はアメリカ出身ですか。)
書き換えたのは、先ほど説明した手順①、②だけなのが分かると思います。
他の語はどこも変えていないという点に注意してください。
be動詞の否定文
「be動詞の否定文」は以下の語順になります。
be動詞の 肯定文 → 否定文 に書き換えるには、
「 be動詞 のすぐ後ろに not を入れる」
だけでOKです。
【例】be動詞の 肯定文 → 否定文
be動詞の肯定文を、否定文に書き換える練習をしてみましょう。
(1) I am in Tokyo now. (私は今東京にいます。)
→ I am not [I’m not] in Tokyo now. (私は今東京にいません。)
(2) You are fifteen years old. (あなたは15歳ではありません。)
→ You are not [aren’t] fifteen years old. (あなたは15歳ではありません。)
(3) He is from America. (彼はアメリカ出身です。)
→ He is not [isn’t] from America. (彼はアメリカ出身ではありません。)
先ほどの「 be動詞 のすぐ後ろに not を入れる」というルールが適用されます。
それ以外の部分は、どこもいじっていません。
※短縮形について
・I am not → I’m not
・You are not → You aren’t / You’re not
・He is not → He isn’t / He’s not
でもOK!
参考:be動詞の命令文
では、「be動詞を使った命令文」はどうなるのでしょうか?
ここで、命令文の作り方 をおさらいしましょう。
- S(主語)をとる
- V(動詞)を原形にする
で命令文が作れます。
なので、be動詞の命令文は以下の形になります。
具体例を見てみましょう。
【例】be動詞の命令文
be動詞を使った命令文の例を紹介します。
(1) Be quiet in the classroom!(教室では静かにしなさい!)
(2) Be kind to others.(他人には親切にしなさい。)
(3) Don’t be foolish! (バカなことを言うな!)
※ (3)は、動詞の前に Don’t が入っているので、「禁止(〜するな・してはいけない)」の文です。
参考:be動詞のルールは進行形・受け身にも応用できる!
ここまでで 「be動詞」の肯定文・疑問文・否定文 がマスターできたら、
実は「進行形(be動詞 + ing)」「受け身(be動詞 + 過去分詞)」の文法も、一気に理解しやすくなります。
なぜなら、進行形も受け身もどちらも「be動詞の文」と見なすことができるからです。
詳しく説明すると長くなるので、ここでは簡単な説明にとどめておきます。
改めて、be動詞のルールを確認しておきましょう。
- 肯定文: S + V 〜. (Sは〜です。)
- 疑問文: V + S 〜? (Sは〜ですか。)
- 否定文: S + V not 〜. (Sは〜ではありません。)
これをもとに進行形、受け身の文を考えてみます。
「進行形」の肯定文・疑問文・否定文
「進行形(be動詞 + ing)」の肯定文を、疑問文・否定文に書き換えてみましょう。
肯定文:He is watching TV now.(彼は今テレビを見ています。)
→ 疑問文:Is he watching TV now?(彼は今テレビを見ていますか。)
→ 否定文:He is not watching TV now.(彼は今テレビを見ていません。)
be動詞の文の作り方と全く同じですよね?
「進行形」が「be動詞の文」だと考えると、このように英語がシンプルに見えてきます。
進行形についての記事はこちら。
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「受け身」の肯定文・疑問文・否定文
次に「受け身(be動詞 + 過去分詞)」の肯定文を、疑問文・否定文に書き換えてみましょう。
肯定文:English is spoken in America.(アメリカでは英語が話されています。)
→ 疑問文:Is English spoken in America?(アメリカでは英語が話されていますか。)
→ 否定文:English is not spoken in America.(アメリカでは英語が話されていません。)
「受け身」も「be動詞の文」と見なすことで、文法がスッキリ理解できました。
受け身(受動態)についての記事はこちら。
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