【高校数学】合同式(mod)の定義・性質・計算をわかりやすく解説!【よく出る例題&問題つき】

合同式(mod)の定義や性質から、計算のやり方までわかりやすく教えてほしい!

合同式(mod)の計算を、例題を通して学びたい!

整数や不定方程式の応用・入試問題を合同式(mod)で解けるようになりたい!

こういった要望に応えます。

 

合同式(mod)の計算 ができるようになると、整数不定方程式 などの頻出問題をラクに解けるようになります。

数学のテストは時間との勝負なので、合同式(mod)が使えれば圧倒的に有利です。

 

このページを読めば

  • 合同式(mod)の定義
  • 合同式(mod)の計算でよく使う性質 5つ
  • 合同式(mod)の足し算・引き算・かけ算・割り算・累乗
  • 合同式(mod)の応用・入試問題の解き方

をひと通り学べます。

 

合同式の計算に慣れていない人でも理解しやすいように、できるだけ丁寧&シンプルに解説しています。

ぜひ最後まで読んで、合同式(mod)の計算をマスター しましょう!

合同式(mod)の定義

合同式(mod)とは「割り算の余りが等しいことを表す式」のことです。

整数 $a,b$、自然数 $p$ について

$ $ $ a \equiv b \pmod {\color{red}{p}} $

  • 意味:( $a$ を $ \color{red}{p} $ で割った余り)$=$( $b$ を $ \color{red}{p} $ で割った余り)
  • 読み方:「 $a$ 合同 $b$ モッド $ \color{red}{p} $ 」または「 $ \color{red}{p} $ を法として $a$ と $b$ は合同」

 

例えば、合同式

$ 11 \equiv 5 \pmod { \color{red}{3} } $

を考えると「$11$ を $ \color{red}{3} $ で割った余り」と「$5$ を $ \color{red}{3} $ で割った余り」はどちらも $2$ で等しいですね。

(商を無視して余りだけ考えればOK)

 

さらに、「$2$ を $ \color{red}{3} $ で割った余り」も $2$ で等しいので、以下のように書けます。

$ 11 \equiv 5 \equiv  2 \pmod { \color{red}{3} } $

あるいは

$ 11 \equiv 5 \pmod 3 $

$ 5 \equiv 2 \pmod 3 $

どちらの書き方でもOKですが、合同式の終わりには毎回 $\pmod 3$ を忘れずに!

合同式(mod)の計算【よく使う性質5つ】

合同式(mod)の計算でよく使う性質(公式) として、以下の5つを覚えておきましょう。

$ \begin{cases}
a \equiv b \pmod p \\
\\
c \equiv d \pmod p \\
\end{cases}$ のとき

  1. $ a+c \equiv b+d \pmod p $ [合同式の足し算]
  2. $ a−c \equiv b−d \pmod p $ [合同式の引き算]
  3. $ a×c \equiv b×d \pmod p $ [合同式のかけ算]
  4. $a^k \equiv b^k \pmod p$ [合同式の累乗]
  5. $ ak \equiv bk \pmod p $ ならば $a \equiv b \pmod p$ [合同式の割り算]$ $
    ※ $k$ と $p$ が互いに素のとき

これら5つの性質を使って、合同式を計算していきます。

合同式(mod)の足し算・引き算・かけ算・累乗

合同式(mod)の足し算・引き算・かけ算・累乗 を解説します。

【例題1】$a$ は $7$ で割ると $4$ 余る数、$b$ は $7$ で割ると $2$ 余る数である。このとき、次の数を $7$ で割ったときの余りを求めよ。

(1) $a+b$

(2) $a−b$

(3) $ab$

(4) $a^3$

この例題を、合同式を使って解いてみましょう。

(0) 準備:合同式で表す

まずは、$a$ と $b$ を合同式で表します。

【解答】

$a$ は $7$ で割ると $4$ 余る数なので

$ $ $a \equiv 4 \pmod 7$ ・・・①

$b$ は $7$ で割ると $2$ 余る数なので

$ $ $b \equiv 2 \pmod 7$ ・・・②

(1) $a+b$【合同式の足し算】

【合同式の足し算】
$ $ $ a+c \equiv b+d \pmod p $

を利用します。

【(1) 解答】

① $+$ ② より

$ $ $a+b \equiv 4+2 \pmod 7$

∴ $a+b \equiv 6 \pmod 7$

よって、余りは $6$

(2) $a−b$【合同式の引き算】

【合同式の引き算】
$ $ $ a−c \equiv b−d \pmod p $

を利用します。

【(2) 解答】

① $−$ ② より

$ $ $a−b \equiv 4−2 \pmod 7$

∴ $a−b \equiv 2 \pmod 7$

よって、余りは $2$

(3) $ab$【合同式のかけ算】

【合同式のかけ算】
$ $ $ a×c \equiv b×d \pmod p $

を利用します。

【(3) 解答】

① $×$ ② より

$ $ $a×b \equiv 4×2 \pmod 7$

∴ $ab \equiv 8 \equiv 1 \pmod 7$ ・・・(注)

よって、余りは $1$

(注)「$ 8 \equiv 1 \pmod 7 $」の部分だけ見ると

「$8$ を $7$ で割ったら $1$ 余る」という意味なので正しいですね。

こんな感じで、modの数($7$)だけどんどん小さくしていくことができます。

例:$ 100 \equiv 93 \equiv 86 \equiv 79 \equiv 72 \equiv \ldots \equiv 2 \pmod 7 $

(4) $a^3$【合同式の累乗】

【合同式の累乗】
$ $ $a^k \equiv b^k \pmod p$

を利用します。

【(4) 解答】

① の両辺を $3$乗して

$ $ $ a^3 \equiv 4^3 \pmod 7 $

∴ $ a^3 \equiv 64 \pmod { \color{red}{7} } $

右辺 $− { \color{red}{7} }×9$ より

$ $ $ a^3 \equiv 1 \pmod 7 $

よって、余りは $1$

以上です。

ここまでの解答をまとめて書くと次の通り。

【解答】を見る

【解答】

$a$ は $7$ で割ると $4$ 余る数なので

$ $ $a \equiv 4 \pmod 7$ ・・・①

$b$ は $7$ で割ると $2$ 余る数なので

$ $ $b \equiv 2 \pmod 7$ ・・・②

(1) ① $+$ ② より

$ $ $a+b \equiv 4+2 \equiv 6 \pmod 7$

よって、余りは $6$

(2) ① $−$ ② より

$ $ $a−b \equiv 4−2 \equiv 2 \pmod 7$

よって、余りは $2$

(3) ① $×$ ② より

$ $ $ab \equiv 4×2 \equiv 8 \equiv 1 \pmod 7$

よって、余りは $1$

(4) ① の両辺を $3$乗して

$ $ $ a^3 \equiv 4^3 \equiv 64 \equiv 1 \pmod 7 $

よって、余りは $1$

スッキリした解答になりましたね。

参考:合同式(mod)を使わない解法

合同式を使わない(ふつうの)書き方と比べてみましょう。

【別解】を見る

【別解】

$a$ は $7$ で割ると $4$ 余る数なので

$ $ $ a = 7m+4 $($m$:整数) ・・・①

$b$ は $7$ で割ると $2$ 余る数なので

$ $ $ b = 7n+2 $($n$:整数) ・・・②

(1) ① $+$ ② より

$ $ $ a+b = (7m+4)+(7n+2) $

$ $    $ = 7(m+n)+6 $

よって、余りは $6$

(2) ① $−$ ② より

$ $ $ a−b = (7m+4)−(7n+2) $

$ $    $ = 7(m−n)+2 $

よって、余りは $2$

(3) ① $×$ ② より

$ $ $ ab = (7m+4)(7n+2) $

$ $  $ = 7(7mn+2m+4n+1)+1 $

よって、余りは $1$

(4) ①の両辺を $3$乗して

$ $ $ a^3 = (7m+4)^3 $

$ = (7m)^3 + 3 \cdot (7m)^2 \cdot 4 + 3 \cdot 7m \cdot 4^2 + 4^3 $

$ $ $ = 7 \cdot 49m^3 + 7 \cdot 84m^2 + 7 \cdot 48m +64 $

$ $ $ = 7 ( 49m^3 + 84m^2 + 48m +9) + 1 $

よって、余りは $1$

(1)〜(3) は大した違いはありませんが、(4) になると合同式(mod)がいかに便利か?が分かると思います。

今回は $3$乗だったのでまだマシでしたが、これが例えば $a^{2022} $ とかのときには 合同式(mod)の本領発揮です。

$a^{2022} \equiv (a^3)^{674} \equiv 1^{674} \equiv 1 \pmod 7 $

よって、余りは $1$

と一瞬で計算できます。

合同式(mod)をどんどん活用してラクをしていきましょう!

合同式(mod)の割り算

次に、合同式(mod)の割り算 を解説します。

【合同式の割り算】
$ $ $ ak \equiv bk \pmod p $ ならば $a \equiv b \pmod p$
⚠️ $k$ と $p$ が 互いに素 のとき

 

互いに素(そ)」とは「1以外に公約数をもたない」ということ。

例えば「$3$ と $5$」は互いに素なので

$ 6 \equiv 21 \pmod 5 $ より、両辺を $3$ で割ると

$ 2 \equiv 7 \pmod 5 $ 

は正しいですが、

「$3$ と $15$」は互いに素ではない(公約数 $3$ をもつ)ので

$ 6 \equiv 21 \pmod {15} $ より、両辺を $3$ で割ると

$ 2 \equiv 7 \pmod {15} $ ×

は間違いです。(左辺と右辺を $15$ で割った余りが異なる)

【例題2】整数 $3n$ を $64$ で割った余りが $15$ であるとき、 $n$ を $64$ で割った余りを求めよ。

この例題を、合同式(mod)を使って解いてみましょう。

【解答】

$3n$ を $64$ で割った余りが $15$ なので

$ $ $ \color{green}{3}n \equiv 15 \pmod {\color{red}{64}} $

$\color{green}{3}$ と $\color{red}{64}$ は互いに素なので、両辺を $\color{green}{3}$ で割ると

$ $ $ n \equiv 5 \pmod {\color{red}{64}} $

よって、余りは $5$

こんな感じで、スッキリ書けました。

合同式(mod)にマイナスがある場合

合同式(mod)にマイナスの数がある場合 を考えてみましょう。

例えば「$11$ を $5$ で割る」と

$ 11 ÷ 5 = 2$ あまり $1 $

合同式:$ 11 \equiv 1 \pmod 5 $

ですが、無理やりもう一回 $5$ で割ると

$ 11 ÷ 5 = 3$ あまり $−4 $

合同式:$ 11 \equiv −4 \pmod 5 $

これら2つの合同式より

$ 11 \equiv −4 \equiv 1 \pmod 5 $

が成り立ちます。

こんな感じで

右辺を modの数($\color{red}{5}$)だけ 増やしたり

$ $ $ 11 \equiv −4 \equiv 1 \equiv 6 \equiv 11 … \pmod {\color{red}{5}} $

逆に、減らしたり できる

$ $ $ 11 \equiv 1 \equiv −4 \equiv −9 … \pmod {\color{red}{5}} $

この性質を利用することで、合同式の中のマイナスの数をプラスにしたり、

逆にプラスの数をマイナスにしたりすることもあります。

【例題3】次の合同式が成り立つとき、整数 $x$ を $5$ で割った余りを求めよ。

(1) $ x \equiv −8 \pmod 5 $

(2) $ 7x+3 \equiv −1 \pmod 5 $

(3) $ −2x−7 \equiv 8 \pmod 5 $

(1) $ x \equiv −8 \pmod 5 $

右辺がプラスの値になるまで、modの数($\color{red}{5}$)だけ 増やしていくと(右辺に $\color{red}{5}$ を足していくと)・・・

【解答】を見る

【解答】

$ x \equiv −8 + \color{red}{5} \equiv −3 $

$ $ $ \enspace \equiv −3+\color{red}{5} \equiv 2 \pmod {\color{red}{5}} $

よって、余りは $2$

(2) $ 7x+3 \equiv −1 \pmod 5 $

ふつうの方程式で

$ 7x+3 = −1 $ より

$ 7x = −1−3 $

と移項するノリで(両辺から $3$ を引いて)

$ 7x+3 \equiv −1 \pmod 5 $ より

$ 7x  \equiv −1−3 \pmod 5 $

と変形ができます。

 

【理由】

左辺の $+3$ がジャマなので、

$ $ $ −3 \equiv −3 \pmod 5 $

という合同式と辺々足すと

$ $ $ (7x+3)−3 \equiv −1−3 \pmod 5 $ [合同式の足し算]

$ $ ∴ $ 7x \equiv −4 \pmod 5 $

となります。

【解答】を見る

【解答】

$ $ $ 7x+3 \equiv −1 \pmod 5 $

両辺から $3$ を引いて

$ $ $ 7x \equiv −4  \pmod {5} $

∴ $ ( \color{red}{5}×1+2)x \equiv −4  \pmod {\color{red}{5}} $

∴ $ \color{red}{5}x + 2x \equiv −4  \pmod {\color{red}{5}} $

左辺の $\color{red}{5}x$ は $5$の倍数($5$で割り切れる)なので

$ $ $ \require{cancel} \bcancel{ \color{red}{5}x } + 2x \equiv −4  \pmod {\color{red}{5}} $

∴ $ \color{green}{2}x \equiv −4  \pmod {\color{red}{5}} $

右辺が $\color{green}{2}$ の倍数になるまで $\color{red}{5}$ を足していくと

$ $ $ \color{green}{2}x \equiv −4 + \color{red}{5} \equiv 1 $

$ $  $ \equiv 1 + \color{red}{5} \equiv 6 \pmod {\color{red}{5}} $

∴ $ 2x \equiv 6 \pmod {5} $

$2$ と $5$ は互いに素なので、両辺を $2$ で割ると

$ $ $ x \equiv 3 \pmod {5} $

よって、余りは $3$

(3) $ −2x−7 \equiv 8 \pmod 5 $

左辺の $ −2x$ にマイナスが付いているのがイヤですね。

そんなときは左辺に $\color{red}{5}x$($5$の倍数)を足せばOK。

$ \pmod {5} $ のもとでは、$5$の倍数を自由に足したり引いたりできますね。

【解答】を見る

【解答】

$ $ $ −2x−7 \equiv 8 \pmod {5} $

両辺に $7$ を足して

$ $ $ −2x \equiv 15 \pmod {\color{red}{5}} $

左辺に $\color{red}{5}x$ を足すと

$ $ $ 3x \equiv 15 \pmod {5} $

$3$ と $5$ は互いに素なので、両辺を $3$ で割ると

$ $ $ x \equiv 5 \pmod {5} $

∴ $ x \equiv 0 \pmod {5} $

よって、余りは $0$

以上、合同式の計算を学んできました。

自由自在に変形できるように、しっかり復習しておきましょう!

合同式(mod)の計算【応用・入試問題もカンタン!】

合同式(mod)を使って、応用問題入試問題 を解いてみましょう。

【問題1】$13^{2022}$ を $5$ で割った余りを求めよ。[類 13 名古屋市大]

$13$ を $5$ で割った余りからスタートします。

【解答】を見る

【解答】

$13$ を $5$ で割った余りは

$ $ $ 13 \equiv 3 \pmod {5} $ ・・・①

① の両辺 $2$ 乗して

$ $ $ 13^2 \equiv 3^2 \equiv 4 \pmod {5} $ ・・・②

① $×$ ② より

$ $ $ 13^3 \equiv 3×4 \equiv 2 \pmod {5} $ ・・・③

① $×$ ③ より

$ $ $ 13^4 \equiv 3×2 \equiv 1 \pmod {5} $ ・・・④

 

よって、$13^{2023}$ を $5$ で割った余りは

$ $ $ 13^{2023} \equiv \left( 13^4 \right)^{505} \cdot 13^3$

$ $    $ \equiv 1^{674} \cdot 2 \pmod {5} $

$ $     (③、④を代入)

ゆえに、余りは $2$

(注)$ 13^□$($13$の□乗)$ \equiv 1 \pmod {5} $ をみたす数□が見つかるまで、計算していきます。

【問題2】$4^{200}$ の 一の位の数字を求めよ。[類 12 甲南大]

例えば、$12345$ の 一の位の数字「$5$」は「$10$ で割った余り」と考えると・・・

【解答】を見る

【解答】

$4^{200}$ の 一の位の数字は、

$4^{200}$ を $10$ で割った余りである。

ここで、$4$ を $10$ で割った余りは

$ $ $ 4 \equiv 4 \pmod {10} $

∴ $ 4^{ \bbox[#F4E2E2, border:]{2} } \equiv 16 \equiv 6 \pmod {10} $

∴ $ 4^{ \bbox[#E2F0D9, border:]{3} } \equiv 6×4 \equiv 4 \pmod {10} $

∴ $ 4^{ \bbox[#F4E2E2, border:]{4} } \equiv 4×4 \equiv 6 \pmod {10} $

$ $  $ \vdots $

∴ $ 4^{ \bbox[#F4E2E2, border:]{200} } \equiv 6 \pmod {10} $ ・・・(注)

よって、$4^{200}$ の 一の位の数字は $6$

(注)$ 4^□$($4$の□乗)を調べていくと、以下のような規則性が見つかりますね。

$ $ $ \begin{cases}
4^{ \bbox[#E2F0D9, border:]{奇数} } \equiv 4 \pmod {10} \\
\\
4^{ \bbox[#F4E2E2, border:]{偶数} } \equiv 6 \pmod {10} \\
\end{cases}$

このことから、

$ $ $ 4^{ \bbox[#F4E2E2, border:]{200} } \equiv 6 \pmod {10} $

とわかります。

【問題3】不定方程式 $ 5^4 x − 2^4 y = 1 $ の整数解のうち、$x$ が正の整数で最小になるものを求めよ。[22 共通テスト]

不定方程式 の整数解を求める問題でも 合同式(mod)は大活躍します。

【解答】を見る

【解答】

$ 5^4 x − 2^4 y = 1 $ より

$ $ $ 625 x − 16 y = 1 $

$16$ を法として合同式をとると

$ $ $ 625 x − \require{cancel} \bcancel{\color{red}{16} y} \equiv 1 \pmod { \color{red}{16} } $

∴ $ 625 x \equiv 1 \pmod {16} $

∴ $ ( \color{red}{16}×39 +1) x \equiv 1 \pmod {\color{red}{16} } $

∴ $ \require{cancel} \bcancel{ \color{red}{16} x × 39 } + x \equiv 1 \pmod {\color{red}{16} } $

∴ $ x \equiv 1 \pmod {16} $

この合同式は「$x$ を $16$ で割った余りが $1$」という意味なので

$ $ $ x=16k+1$($k$は整数)

とおける。

これを $ 625 x − 16 y = 1 $ に代入して

$ $ $ 625 (16k+1) − 16 y = 1 $

∴ $ 625 \cdot 16k + 625 − 16 y = 1 $

∴ $ 16 y = 625 \cdot 16k + 624 $

∴ $ y = 625 k + 39 $

よって

$ $ $ \begin{cases}
x=16k+1 \\
\\
y = 625 k + 39 \\
\end{cases}$ ($k$は整数)

この整数解のうち、$x$ が正の整数で最小になるものは

$k=0$ のとき

$ $ $ x=1, \, y=39 $

 

合同式を利用して不定方程式の整数解(一般解)を求める方法については、こちらの記事を読んでください。

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以上です。お疲れ様でした!

最後に

合同式(mod)を使いこなせると、ライバルを大きく差をつけることができます。

テストや入試でガンガン使えるようにしっかりマスターしておきましょう!

質問・要望があれば気軽にコメントください👍